【第2巻まとめ】騎士と公爵、そして姫救出の大芝居|EWIG連載ノート

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【第2巻まとめ】騎士と公爵、そして姫救出の大芝居|EWIG連載ノート

これは、カクヨムで連載中の小説『EWIG(エーヴィッヒ)』を、途中からでも追いやすい形にするための“まとめ記事”です。

本作は高校時代に執筆した原稿で完結済、全99話の構成です。

ネタバレ注意
この記事は、第2巻(第18〜36話)の内容を物語の流れが分かる形でまとめています。未読の方はご注意ください。

第2巻(第18話〜第36話)のあらすじ

捜索先の絞り込みと潜入捜査の決行(第18話)

 皇女ランフォーレ奪還の勅命を受けたカリュースは、軍師リーディスの分析により、姫の拉致先としてラヴァウインド共和国のサジ伯爵、またはヒスタリクのアビス侯爵を捜索先と絞り込んだ。

 「まずは手薄な方から」という判断で、カリュース、リーディス、デスの三名はサジ伯爵邸への潜入捜査を決行。一方、ルッカは別働隊として、ジプシーの老婆ウィフィツィのばばを迎えにゲナブの森へと向かった。

 時を同じくして、サジ伯爵邸には意外な人物が滞在していた。ラヴァウインド共和国の六大卿の一人、ヴィラン公爵である。

皇藍玉の首飾り(第24話)

 彼女は教皇後継争いの政争から一時的に距離を置くため、この館を訪れていた。老獪なサジ伯爵は、各国の裏で暗躍する灰色の老伯爵の本性を見せず、ヴィランとカリュース双方を警戒しつつも、表向きは歓迎し、腹の探り合いが続く。

 夜、カリュースとデスは館の調査を開始し、警備が厳重な地下室へ狙いを定める。しかし、そこで待ち受けていたのはヴィランであった。彼女はカリュースたちを地下の宝物庫へ招き入れ、そこには「姫がいない」という事実を突きつける。

 ヴィランはカリュースに対し、サジ家秘蔵の至宝「皇藍玉の首飾り」をカリュースの首にかけ、

 「そうじゃ。お主にこれをやろう。この首飾りは、お主によく似合う……」

と、からかい気味に試すのである。その様子を見ていたリーディスは、予言にあった「紫星」とはヴィランのことであり、彼女との接触が運命であると見抜く。

北の魔女ウィフィツィのばば(第27話)

 カリュースは首飾りを返却しにヴィランの部屋を訪れるが、ヴィランはカリュースがいずれ世界を統一する大人物になると確信し、カリュースの旅への同行を一方的に宣言する。

 デスは猛反対するが、リーディスの進言により、他国の公爵であるヴィランを仲間に加えるという異例の同盟が成立した。一行はサジ伯爵邸を後にし、帝都ラウェルへの帰路につく。

 その頃、ゲナブの森では沈黙を守り続けていた北の魔女ウィフィツィのばばが、突如として天を仰いだ。

 「紫星(ヴィラン)と天命の星(カリュース)が一つになった!」

 運命の星々が動いたことを感知した彼女は、ついに重い腰を上げ、ジプシーの一団と共にラウェルへ向けて疾走を開始する。

 役者は揃い、物語はラウェルでの次なる局面へと動き出した。

病床のリーディス(第30話)

 明け方の帝都ラウェルに、ヴィラン公爵を伴ったカリュース一行が秘密裏に帰還した。市街に入る直前、別働隊として動いていたルッカやジプシーのミックとも合流を果たし、彼らはついに一堂に会する。

 次なる標的は、ヒスタリク王国の重鎮アビス侯爵。彼の手からランフォーレ姫を救出するため、軍師リーディスは正面突破ではなく、「大芝居」と称する壮大な策謀を用意していた。その夜、無理が祟り高熱を出して倒れたリーディスだったが、カリュースの献身的な看病を受け、主君への忠誠と決意を新たにする。

駒は動く(第33話)

 翌日の軍議で、リーディスは驚くべき作戦を提示する。それは要衝「コッドの砦」と「ミュアイ市」を舞台にした二重の罠だった。

 まず、ハースランド中騎兵の手引きで脱獄させた敵将ザッカートをコッドの砦に帰還させる。次にブラーム公爵の軍を動かしてミュアイ市の守りを手薄に見せかけ、功名心にはやるザッカートを砦から誘い出す。

 空になった砦をデスとルッカが陥落させ、突出したザッカート軍をミュアイ市で包囲殲滅して捕虜にする──。捕らえたザッカートを人質交換のカードとして利用し、姫を奪還するという筋書きである。ヴィランはこの策に感嘆し、自らも囮役や攻略の一翼を担うことを志願。役割分担が決まり、一行はそれぞれの戦場へと散っていった。

司令官の帰還(第35話)

 一方、作戦の鍵となるコッドの砦では、帰還した司令官ザッカートが祝宴に酔いしれていた。彼は自分を救出したジャクメルに全幅の信頼を寄せる。

 しかし、砦を守る副司令官・陰気な魔術士チェンライだけは違っていた。彼はジャクメルが連れてきた傭兵たちの中に「諜者」が紛れ込んでいることを鋭く察知し、ザッカートに警鐘を鳴らす。

 ザッカートはその忠告を一笑に付すが、砦の内部ではすでに密偵たちが暗躍し、難攻不落の要塞は内側から崩壊へのカウントダウンを刻み始めていた。

第2巻のエピソード毎のまとめ

第2巻は、以下の2つの区間に分けて読むと流れを掴みやすい構成になっています。

第2巻の主要な登場人物

  • カリュース カリュース

    スィークリト帝国の中騎将。姫奪還の勅命を受け、軍師リーディスと共に大国の陰謀へ踏み込んでいく。
  • リーディス リーディス

    白髪の軍師。病弱で右足が不自由ながらも、姫救出のため国家規模の「大芝居」を描き出す。
  • デス デス

    大騎将。豪快な性格で、カリュース達を陰ながら支える。第2巻では砦攻略の指揮を担う。
  • ルッカ ルッカ

    小騎将。カリュースの同僚であり友。別働や砦攻略など、戦線の要所を担う。
  • ヴィラン(ラーデンブルク公爵) ラーデンブルク公ヴィラン

    六大卿の女公爵。「紫星」と呼ばれる運命の存在。カリュースに同行し、大芝居にも自ら危険な役を志願する。
  • リューベック リューベック

    ヴィランの護衛を務める騎士。エレオノールの兄。
  • エレオノール エレオノール

    ヴィランの護衛を務める騎士。リューベックの妹。
  • サジ=ベルダント伯爵 サジ=ベルダント伯爵

    敵対する国同士の裏で暗躍する灰色の老伯爵。姫の手掛かりを追う一行の前に立ちはだかる。
  • ウィフィツィのばば ウィフィツィのばば

    北の魔女と呼ばれる占い師。星の運命を読み、ラウェルへ向けてジプシーを動かす。
  • ミック ミック

    ウィフィツィのジプシーの少年。第2巻後半で帝都へ到着し、一行と合流する。
  • ジャクメル(ハースランド) ジャクメル(ハースランド)

    スィークリトの潜入工作員としてザッカートの脱獄を手引きし、コッドの砦へ潜入する。
  • ザッカート ザッカート

    コッドの砦司令官。ジャクメルの手引きで脱獄し、砦へ帰還する。
  • チェンライ チェンライ

    コッドの砦の副司令官の魔術士。鋭い勘で内部に入り込んだ諜者の存在を疑う。

国名・地名・用語

  • スィークリト帝国:物語の中心国家。カリュース達が属する帝国。
  • ラヴァウインド共和国:ラヴァ正教を中心とする宗教共同体国家。六大卿の合議で統治される。
  • ゲナブの森:帝都ラウェルの南に広がる森。
  • ウィフィツィのジプシー:北の魔女ウィフィツィのばばが率いる、三日月と太陽の紋章を持つジプシー集団。
  • コッドの砦:レガヌ海峡を抑えるヒスタリク王国の重要拠点。後方は海、前方は森に阻まれた難攻不落の要塞。
  • ミュアイ市:アラク海峡を抑えるブラーム公国(スィークリト帝国 同盟国)の都市。今回の作戦の要衝。
  • 魔術士:自然の法則を利用し魔術を操る者たち。一般には忌み嫌われているが、一部の国で軍事的役割を担う。
  • 諜者:敵地に潜入し、情報収集や破壊工作を行うスパイ。

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