これは、カクヨムで連載中の小説『EWIG(エーヴィッヒ)』を、途中からでも追いやすい形にするための“まとめ記事”です。
本作は高校時代に執筆した原稿で完結済、全99話の構成です。
ネタバレ注意
この記事は、第37〜44話の内容を物語の流れが分かる形でまとめています。未読の方はご注意ください。
この記事は、第37〜44話の内容を物語の流れが分かる形でまとめています。未読の方はご注意ください。
前回(第28〜36話)のまとめ
第37〜44話のあらすじ
荒廃した街ラムセスの裏路地を、ボロボロのローブをまとった長身の男が歩いていた。男の名はリューベック。彼は、ごろつきに絡まれていた青年ビトラを鮮やかな身のこなしで救い出したことで、地下に潜伏する革命家たちと接触する。
案内された地下アジトには、女傑バラコア、老指導者タホス、医師グレーベ、そして怪力のガスクら、領主クルゴスの圧政に抵抗する者たちが集っていた。彼らの前でリューベックがローブを脱ぐと、そこには凄腕の騎士としての凛々しい素顔があった。
その威容に希望を見出したタホスは、彼に平伏して助力を乞う。リューベックは彼らの必死の想いを受け入れ、鉱山で酷使される子供たちを救うため、革命への協力を約束した。
一方、領主館では、クルゴスが焦燥に駆られていた。六大卿の一角であるヴィラン公爵が、突如としてこの街を訪れるというのだ。
三日後、厳重な警備の中、ヴィラン公爵が到着する。現れたのは、ラヴァ教の紋章をまとった冷徹な女公爵であった。彼女は威圧的な沈黙で周囲を圧倒しながら大通りを行軍し、その最中、群衆の中のリューベックと一瞬だけ視線が交錯する。
領主館では、クルゴスの媚びへつらいをヴィランが冷ややかに一蹴し、歓迎の宴も張り詰めた空気に包まれる。やがてヴィランのもとに密書が届き、彼女は護衛に任命された女兵士ファエラを伴い、唐突に「キュロの泉」への外出を命じた。革命の火種は、静かに、しかし確実に燃え広がり始めていた。
第37〜44話の主要な登場人物
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ヴィラン公爵
ラヴァウインド共和国の六大卿の一角、ラーデンブルク公爵。女性。リーディスの策を自らの手で成功させるため、ラムセス市を訪れる。
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リューベック
ボロボロのローブを纏いラムセス市を訪れた長身の男。正体は一流の騎士。ビトラ救出をきっかけに地下組織と接触し、革命への協力を請われる。
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タホス
革命組織のリーダー格である老人。知的な雰囲気を持ち、リューベックの正体を見抜いて助力を乞う。
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バラコア
威勢の良い中年女性。追っ手から逃れるリューベックを匿い、地下アジトへと案内する。
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ガスク
バラコアの夫で筋肉質の巨漢。リューベックに力勝負を挑むが、あっさりと制圧される。
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グレーベ
スラム街唯一の医師。眼鏡をかけた禿頭の中年男性で、怪我人の手当てを行う。
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ファルコーネ
グレーベの助手を務める若い女性。治療や雑務を手早くこなし、地下の拠点を支える。
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パーパ
鉱山で使う火薬を作る火薬師の小柄な老人。地下組織の知恵袋でもある。
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トス
スラム街で生きる若者。情報収集役として動き、ヴィラン公爵来訪の急報をもたらす。
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ビトラ
リビンスクらに暴行されていた青年。リューベックに救出され、地下組織へ運び込まれる。
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クルゴス
ラムセス市の自治領主。肥満体で醜悪な容姿を持つ男で、市民や子供たちに過酷な労働を強いる圧政者。
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リビンスク
クルゴスの部下で現場指揮官クラスの男。スラムでリューベックに撃退され、のちヴィラン公爵の接待準備に奔走する。
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ファエラ
クルゴスの親衛隊に所属する女性兵士。ヴィラン公爵の専属護衛に任命される。
国名・地名・用語
- ラムセス市:アラク海峡南部に位置する人口約十万の中規模都市。領主クルゴスの圧政下にある。
- ミュアイ市:アラク海峡を挟んでラムセス市の対岸に位置し、ブラーム公爵の居城がある都市。
- アラク海峡:ラムセス市とミュアイ市を隔てている海峡。
- 聖都リザルト=レイヴン:ラヴァウインド共和国の首都。
- 六大卿:ラヴァウインド共和国の中枢を担うと思われる大貴族の総称。
個別にエピソードを読む
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第37話 裏道の恩人
ラムセスの裏路地で、ローブの男が青年ビトラを救い出す。地下へ続く扉が、運命の歯車を回し始める。
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第38話 圧政者への密使
領主館ではクルゴスが苛烈に怒りを振りまき、部下リビンスクは追い詰められていく。圧政の波紋は静かに広がる。
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第39話 影に集う者
地下道の先に待つのは、革命家たちの拠点。バラコアの導きで、ローブの男は「仲間」に迎え入れられる。
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第40話 風来の騎士
ローブの下から現れたのは、凛々しい騎士の素顔。名はリューベック──ただの風来坊を名乗る男の真価が垣間見える。
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第41話 乞われた剣
圧政の現実が語られ、老指導者タホスは剣に助力を乞う。救いを求める声が、革命の輪郭を形づくっていく。
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第42話 鬼公爵の行軍
三日後、街へ到着したのは女公爵ヴィラン。沈黙の威圧が民衆を縛り、群衆の中でリューベックと視線が交錯する。
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第43話 偽りの祝祭
領主館の豪奢な宴は、むしろ緊張を際立たせる。クルゴスの虚飾とヴィランの冷淡が、静かな対立を深めていく。
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第44話 静寂の潜入
密書を焼べ、ヴィランは夜の外出を命じる。護衛ファエラを従え向かう先は「キュロの泉」──策の糸が解け始める。


