
これは、カクヨムで連載中の小説『EWIG(エーヴィッヒ)』を、途中からでも追いやすい形にするための“まとめ記事”です。
本作は高校時代に執筆した原稿で完結済、全99話の構成です。
この記事は、第18〜27話の内容を物語の流れが分かる形でまとめています。未読の方はご注意ください。
前回(第13〜17話)のまとめ
第18〜27話のあらすじ

皇女ランフォーレ奪還の勅命を受けたカリュースは、軍師リーディスの分析により、姫の拉致先としてラヴァウインド共和国のサジ伯爵、またはヒスタリクのアビス侯爵を捜索先と絞り込んだ。
「まずは手薄な方から」という判断で、カリュース、リーディス、デスの三名はサジ伯爵邸への潜入捜査を決行。一方、ルッカは別働隊として、ジプシーの老婆ウィフィツィのばばを迎えにゲナブの森へと向かった。
時を同じくして、サジ伯爵邸には意外な人物が滞在していた。ラヴァウインド共和国の六大卿の一人、ヴィラン公爵である。

彼女は教皇後継争いの政争から一時的に距離を置くため、この館を訪れていた。老獪なサジ伯爵は、各国の裏で暗躍する灰色の老伯爵の本性を見せず、ヴィランとカリュース双方を警戒しつつも、表向きは歓迎し、腹の探り合いが続く。
夜、カリュースとデスは館の調査を開始し、警備が厳重な地下室へ狙いを定める。しかし、そこで待ち受けていたのはヴィランであった。彼女はカリュースたちを地下の宝物庫へ招き入れ、そこには「姫がいない」という事実を突きつける。
ヴィランはカリュースに対し、サジ家秘蔵の至宝「皇藍玉の首飾り」をカリュースの首にかけ、
「そうじゃ。お主にこれをやろう。この首飾りは、お主によく似合う……」
と、からかい気味に試すのである。その様子を見ていたリーディスは、予言にあった「紫星」とはヴィランのことであり、彼女との接触が運命であると見抜く。

カリュースは首飾りを返却しにヴィランの部屋を訪れるが、ヴィランはカリュースがいずれ世界を統一する大人物になると確信し、カリュースの旅への同行を一方的に宣言する。
デスは猛反対するが、リーディスの進言により、他国の公爵であるヴィランを仲間に加えるという異例の同盟が成立した。一行はサジ伯爵邸を後にし、帝都ラウェルへの帰路につく。
その頃、ゲナブの森では沈黙を守り続けていた北の魔女ウィフィツィのばばが、突如として天を仰いだ。
「紫星(ヴィラン)と天命の星(カリュース)が一つになった!」
運命の星々が動いたことを感知した彼女は、ついに重い腰を上げ、ジプシーの一団と共にラウェルへ向けて疾走を開始する。
役者は揃い、物語はラウェルでの次なる局面へと動き出した。
第18〜27話の主要な登場人物
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カリュース
スィークリト帝国の中騎将。正義感が強く帝国の腐敗に憤るが、勅命で姫探索へ向かう。 -
リーディス
白髪の軍師。病弱で右足が不自由ながらも、カリュースを支える半身的存在。 -
デス
カリュースの上官の大騎将。豪快な性格で、カリュース達を陰ながら支える。 -
ルッカ
小騎将。カリュースの同僚であり、友。 -
ラーデンブルク公ヴィラン
六大卿の女公爵。剣の腕前や気まぐれな性格から、「鬼公爵」とも呼ばれる。暗殺の標的となり、聖都を去る決断を下す。 -
リューベック
ヴィランの護衛を務める騎士。エレオノールの兄。 -
エレオノール
ヴィランの護衛を務める騎士。リューベックの妹。 -
サジ=ベルダント伯爵
敵対する国同士の裏で暗躍する灰色の老伯爵。 -
ウィフィツィのばば
北の魔女と呼ばれる占い師。カードで運命を語り、カリュースに運命を告げる。 -
ミック
ウィフィツィのジプシーの少年。
国名・地名・用語
- スィークリト帝国:物語の中心国家。カリュース達が属する帝国。
- ラヴァウインド共和国:ラヴァ正教を中心とする宗教共同体国家。六大卿の合議で統治される。
- ゲナブの森:帝都ラウェルの南に広がる森。
- ウィフィツィのジプシー:北の魔女ウィフィツィのばばが率いる、三日月と太陽の紋章を持つジプシー集団。









