これは、カクヨムで連載中の小説『EWIG(エーヴィッヒ)』を、途中からでも追いやすい形にするための“まとめ記事”です。
本作は高校時代に執筆した原稿で完結済、全99話の構成です。
※ネタバレ範囲
本記事は第6話〜第12話の内容を、流れが分かるようにまとめています。未読の方はご注意ください。
第6話〜第12話のあらすじ
物語の視点は、帝国の辺境に君臨する“鬼公爵”ヴィランへ移る。
彼は苛烈で傲岸に見える一方、帝都リザルト=レイヴンの権力構造の中で、ただの“悪役”では済まされない立場に置かれていた。
ある日ヴィランのもとに、皇母からの呼び出しが届く。かつて皇母の側にいた人物アニンディが使者として現れ、さらにモンカル修道院からの客人が“重要な話”を運んでくる。
ヴィランは皇母に同行し、帝都の中枢蒼雲宮でその真意に触れていく。
そこで示されるのは、ヴィランの過去――幼い頃の引き離しと、“預けられた場所”の記憶。
皇母は彼に寄り添い、ヴィランもまた、皇母への情を隠しきれない。二人の関係は「権力者と配下」ではなく、もっと切実な“家族に近い絆”として描かれる。
やがてヴィランは、客人に導かれてアルベラへ向かう。そこで彼は、過去と現在をつなぐ“欠片”を拾い集めることになる。
だが同じ頃、帝都では皇母暗殺未遂が発生。事件の渦中にいなかったヴィランに代わり、臨時の捜査指揮が敷かれ、帝都は緊張で満たされていく。
ヴィランが帰還した時、事件はすでに“皇母だけ”の問題ではなくなっていた。
周囲は、この未遂がヴィラン本人を狙うための偽装である可能性を示し始める。帝国の権力者たち――とりわけフィリッツグールの影が、じわりと輪郭を持つ。
事件の後、ヴィランのもとに届くのは父からの手紙だった。そこには「目的は皇母ではなく、お前の暗殺だ」と明記され、帝都に留まる危険が警告される。
ヴィランは姿を隠す決断を迫られ、皇母との別れに踏み切る。皇母は涙ながらに告げる――「あなたの故郷は、今はここなのよ」と。
この区間の核は、「鬼公爵ヴィランの“過去”が公的に露出しはじめること」と、「暗殺の標的が皇母からヴィランへとすり替わっていくこと」。
そして、帝都の静けさが“内側から裂ける”前触れとして、物語は次の章へ移る。
第6話〜第12話の主要な登場人物
- ヴィラン(ヴィラン公/ラーデンブルク公爵):辺境を治める「鬼公爵」。皇母に呼ばれ、過去と暗殺の影に向き合う。
- 皇母:帝都の中枢にいる存在。ヴィランを強く案じ、彼の過去にも関わる。
- アニンディ:皇母の元側近。皇母の使者としてヴィランの前に現れる。
- モンカル修道院からの客人:ヴィランをアルベラへ導く人物。ヴィランの“過去”の証言者でもある。
- バック中騎将:皇母暗殺未遂事件の臨時警備隊の総指揮官。
- ラッツ大騎兵:捜査側の人物(バック中騎将の副官)。
- リューベック兄妹:捜査の場に同席する人物たち。
- フィリッツグール:暗殺計画の黒幕候補として影が示唆される勢力(人物/陣営)。
- ラールス侯爵:ヴィランとすれ違う帝都側の貴族。
- サジ=ベルダント伯爵:ヴィランが身を潜める先として指定される人物。
国名・地名・用語
- リザルト=レイヴン:帝都。皇母暗殺未遂で揺れる。
- 蒼雲宮(そううんきゅう):皇母の居所(帝都中枢)。
- モンカル修道院:ヴィランの過去に関わる鍵を握る。
- アルベラ:ヴィランが向かう地。記憶と現在をつなぐ舞台になる。
- 藍の塔:事件に関わる場所として言及される。


