【第6〜12話まとめ】皇母の呼び声と暗殺の影|EWIG連載ノート

AD
【第6話〜第12話まとめ】皇母の呼び声と暗殺の影|EWIG連載ノート

これは、カクヨムで連載中の小説『EWIG(エーヴィッヒ)』を、途中からでも追いやすい形にするための“まとめ記事”です。

本作は高校時代に執筆した原稿で完結済、全99話の構成です。

【ネタバレ注意】
このページは、第6〜12話の内容をストーリーが分かる程度にまとめています。
もっと深掘りして読んでみたい方は、ページ下部の挿絵付の各話本文の閲覧をおすすめします。

前回(第1~5話)のまとめ

第6〜12話のあらすじ

鬼公爵ヴィラン(第6話)

 舞台はスィークリト帝国と対をなす宗教国家、ラヴァウインド共和国。その総本山である聖都リザルト=レイヴンには、荘厳な白亜の回廊が続き、ラヴァ正教の頂点に立つ老女「皇母」が静かに祈りを捧げていた。

 この地で異彩を放っていたのが、皇母を祖母のように慕う若き女性公爵、ヴィランである。かつて孤児だった彼女は、皇母に芸術の才能を見出され、剣を取れば「レイピアの鬼神」と恐れられるラーデンブルク公爵へと上り詰めていた。彼女は、「鬼公爵」という二つ名とは裏腹に、皇母を守るためだけにその剣を振るっていたのだ。

 そんなヴィランのもとに、過去の扉を叩く使者が現れる。かつて彼女を修道院へ預けた執事が現れ、「実の父が会いたがっている」と告げたのだ。

アルベラへの招き(第9話)

 次期教皇の座を巡る派閥争いに嫌気が差していたヴィランに対し、皇母は「本当の両親に会ってきなさい」と優しく背中を押す。ヴィランは皇母の愛に感謝しつつ、父の待つ保養地アルベラへと旅立っていった。

 無人の別荘で過去の記憶──優しかった「ライ兄様」の面影──に浸るヴィラン。しかし、その静寂は凶報によって破られることとなる。彼女の留守を狙うかのように、皇母の寝所へ暗殺者が侵入したというのだ。

故郷との別れ(第12話)

 父との再会を捨て、疾風のごとくリザルト=レイヴンへ舞い戻ったヴィラン。彼女が向かったのは、捕らえられた暗殺者たちが収容された拷問塔「藍の塔」であった。しかし、時すでに遅く、そこで見たのは無惨な光景だった。彼女の代理として尋問に赴いた指揮官バック中騎将が、毒で命を奪われていたのである。

 そこでヴィランは、背筋の冷える可能性に辿り着く。暗殺者たちの真の狙いは皇母ではなく、捜査の指揮を執るはずだった「ヴィラン自身」だったのではないか。わざと捕まり、尋問の場に出される食事に毒を仕込む──標的が来る“筋道”を作るための計略。彼女がアルベラへ離れていたことさえ、誰かにとっては都合のよい状況だった。

 事態を重く見た実父は手紙で警告する。「お前は今、台風の目だ。ここにいては命が危ない」。これ以上、愛する皇母を危険に巻き込むわけにはいかない。ヴィランは苦渋の決断を下す。

 「必ず帰ってくる。私の故郷はここなのだから」

 涙を堪え皇母と別れたヴィランは、敵対する国同士の裏で暗躍する灰色の老伯爵『サジ=ベルダント』を頼り、ヴィランを守る従者の兄妹と共にリザルト=レイヴンから姿を消すのであった。

 帝国の騎士カリュースの物語の裏側で、もう一人の英雄の運命もまた、巨大な陰謀の渦へと飲み込まれ始めていた。

第6〜12話の主要な登場人物

  • ヴィラン(ラーデンブルク公爵) ラーデンブルク公ヴィラン

    六大卿の女公爵。剣の腕前や気まぐれな性格から、「鬼公爵」とも呼ばれる。暗殺の標的となり、聖都を去る決断を下す。
  • リザルト=レイヴン四世(皇母/教皇) リザルト=レイヴン四世(皇母/教皇)

    ラヴァ正教の最高指導者。ヴィランを家族のように案じる。
  • リューベック リューベック

    ヴィランの護衛を務める騎士。エレオノールの兄。
  • エレオノール エレオノール

    ヴィランの護衛を務める騎士。リューベックの妹。
  • サジ=ベルダント伯爵 サジ=ベルダント伯爵

    敵対する国同士の裏で暗躍する灰色の老伯爵。
  • シルエット 男性 アニンディ

    皇母の使者としてヴィランを呼び戻す人物。旧知の縁をつなぐ。
  • シルエット 男性 ルマーク

    ヴィランの父の執事。主の言葉を運び、アルベラ行きを導く。
  • シルエット 男性 バック中騎将

    捜査の指揮官代理となり、藍の塔で毒殺される。

国名・地名・用語

  • ラヴァウインド共和国:ラヴァ正教を中心とする宗教共同体国家。六大卿の合議で統治される。
  • 聖都リザルト=レイヴン:ラヴァウインド共和国の都であり政治中枢。
  • 白亜の路:聖都の中央通路。宗教的権威の「光」と政治の「影」を併せ持つ舞台。
  • 蒼雲宮:教皇(皇母)の宮。一般の立ち入りが禁じられる中枢。
  • 藍の塔:取り調べと拷問の場。毒殺事件の現場となる。
  • モンカル修道院:ヴィランが孤児として育てられた修道院。出生の鍵を握る。
  • アルベラ:貴族の別荘群がある土地。ヴィランの過去の屋敷が残る。
  • 六大卿:共和国の実権を握る六人の枢機卿級の大諸侯。

続き(第13~17話)のまとめ

個別にエピソードを読む

タイトルとURLをコピーしました