【第1巻まとめ】帝国の栄光と歪み、その始まり|EWIG連載ノート

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【第1巻まとめ】帝国の栄光と歪み、その始まり|EWIG連載ノート

これは、カクヨムで連載中の小説『EWIG(エーヴィッヒ)』を、途中からでも追いやすい形にするための“まとめ記事”です。

本作は高校時代に執筆した原稿で完結済、全99話の構成です。

ネタバレ注意
この記事は、第1巻(第1〜17話)の内容を物語の流れが分かる形でまとめています。未読の方はご注意ください。

第1巻(第1話〜第17話)のあらすじ

第4話 領主暗殺

 木漏れ日が降り注ぐ穏やかな庭園で、一人の老人が少年に語りかける。「昔はスィークリトという国の騎士じゃった……あんなことが起こらなければ」。その言葉は、栄光と悲劇に彩られた過去への入り口だった。

 大陸の覇者スィークリト帝国。その若き中騎将カリュースは、親友であり「白髪の軍師」と称されるリーディスの知略を武器に、敵国ファランとの戦争を勝利に導く。その武勲により異例の昇進を果たしたカリュースだったが、凱旋した帝都で待っていたのは、腐敗しきった祖国の姿だった。

第3話 白髪の軍師

 帝国は勝利のために、亡命を約束した敵将を騙し討ちにし、民衆を扇動して処刑したのだ。その妹である少女フィーメルからの涙の告発を受け、カリュースの忠誠心は音を立てて崩れ去る。

 真実を求めて上層部に詰め寄る彼に対し、帝国の実権を握る冷徹な大宰相ラフューンはカリュースの真っ直ぐな瞳に危険なものを見出し、「反逆の意思あり」と断罪する。否定も肯定もせず、沈黙のまま部屋を去るカリュースの胸には、国そのもののあり方への疑問が拭いきれなかった。それは、盲目的な忠誠との決別であり、腐敗した権力への宣戦布告に近いものだった。

 時を同じくして、帝国の隣にある宗教国家ラヴァウインド共和国でも、運命の歯車が狂い始めていた。

第11話 皇母暗殺未遂

 「鬼公爵」の異名を持つ女性公爵ヴィランは、祖母のように慕う教皇「皇母」を守るため剣を振るっていた。そんなヴィランのもとに、過去の扉を叩く使者が現れる。かつて彼女を修道院へ預けた執事が現れ、「実の父が会いたがっている」と告げ、従者の兄妹と共にアルベラへと向かうのである。

 無人の別荘で過去の記憶──優しかった「ライ兄様」の面影──に浸るヴィラン。しかし、その静寂は凶報によって破られることとなる。彼女の留守を狙うかのように、皇母の寝所へ暗殺者が侵入し、ヴィランは疾風のごとくリザルト=レイヴンへ舞い戻る。

第8話 皇母との再会

 彼女が向かったのは、捕らえられた暗殺者たちが収容された拷問塔「藍の塔」であった。しかし、時すでに遅く、そこで見たのは無惨な光景だった。彼女の代理として尋問に赴いた指揮官バック中騎将が、毒で命を奪われていたのである。

 皇母暗殺未遂事件により、真の標的が自分であることを悟ったヴィランは、愛する皇母をこれ以上危険に巻き込まないため、自ら「故郷」を捨てる決意をする。彼女は涙ながらに聖都を去り、敵対する国々の影で暗躍する謎の灰色の老伯爵『サジ=ベルダント』を頼り、リザルト=レイヴンから姿を消すのであった。

 一方、帝都のカリュースにも決定的な転機が訪れる。

第16話 北の魔女

 ゲナブの森で出会った予言者「北の魔女」から告げられたのは、カリュースが周囲を飲み込むほど巨大な「運命の星」であるという事実だった。

 カリュースの星は、やがてすべてを巻き込む巨大な星となり、傍らには影のように光る白い星が苦しみながら抗っている──それでも彼は運命に逆らってはならない、と。

第17話 皇帝の勅命

 予言は、カリュース達が帝都ラウェルに戻るや否や現実になった。夕暮れの静寂を破り、グリブロー大将軍から下されたのは、皇帝レイヴァ三世の名による勅命であった。その内容は、「数年前に何者かに拉致され、行方不明となっている皇女ティア=スィークリト=ランフォーレを探索し、救出せよ」というものである。

 それは、成功すれば大騎将への昇格が約束されるが、失敗すれば現在の中騎将としての地位すら剥奪される──栄誉を装った刃である。困難と罠の匂いを悟りながらも、カリュースは受けると決める。

 しかし、広大な大陸の中で雲を掴むような探索を行うには、武力だけでなく卓越した頭脳が必要だった。そこでデスが提案したのが、かつて大戦の影で戦局を動かした「白髪の軍師」リーディスだった。

 豪快なる師デス大騎将、実直な副官ハースランド、そして病弱な体を押して参謀役を引き受けた天才軍師リーディス。

 栄光を捨て、安寧を捨て、彼らはそれぞれの正義を胸に旅立った。目指すは遥か彼方、行方知れずの皇女と、未だ見ぬ協力者たち。二つの物語が一本の線に繋がる時、世界は大きく動き出す──激動の第二巻へ続く。

第1巻のエピソード毎のまとめ

第1巻は、以下の3つの区間に分けて読むと流れを掴みやすい構成になっています。

第1巻の主要な登場人物

  • カリュース カリュース

    スィークリト帝国の中騎将。正義感が強く帝国の腐敗に憤るが、勅命で姫探索へ向かう。
  • リーディス リーディス

    白髪の軍師。病弱で右足が不自由ながらも、カリィースを支える半身的存在。
  • ヴィラン ヴィラン

    ラヴァウインド共和国の女公爵。剣の腕前や気まぐれな性格から、「鬼公爵」とも呼ばれる。
  • デス デス

    カリュースの上官の大騎将。豪快な性格で、カリュース達を陰ながら支える。
  • ルッカ ルッカ

    囮部隊を率いる小騎将。戦場でカリュースと呼応し、作戦の要を担う。
  • ハースランド ハースランド

    カリュースの副官。昇格後もカリュースに従う。
  • グリブロー グリブロー

    スィークリト陸軍最高司令官。真相を知りつつも政治の壁に縛られる。
  • 皇母 リザルト=レイヴン四世(皇母/教皇)

    ラヴァ正教の最高指導者。ヴィランの過去と深く関わる。
  • リューベック リューベック

    ヴィランの護衛を務める騎士。エレオノールの兄。
  • エレオノール エレオノール

    ヴィランの護衛を務める騎士。リューベックの妹。
  • サジ=ベルダント伯爵 サジ=ベルダント伯爵

    敵対する国同士の裏で暗躍する灰色の老伯爵。
  • ウィフィツィのばば ウィフィツィのばば

    北の魔女と呼ばれる占い師。カードで運命を語り、カリュースに運命を告げる。
  • ミック ミック

    ウィフィツィのジプシーの少年。

国名・地名・用語

  • スィークリト帝国:物語の中心となる巨大国家。
  • 帝都ラウェル:スィークリト帝国の中心都市。
  • ラヴァウインド共和国:ラヴァ正教を中心とする宗教共同体国家。六大卿の合議で統治される。
  • 聖都リザルト=レイヴン:ラヴァウインド共和国の都であり政治中枢。
  • ゲナブの森:帝都ラウェルの南に広がる森。
  • ウィフィツィのジプシー:北の魔女が率いる、三日月と太陽の紋章を持つジプシー集団。

続き(第18-27話)のまとめ

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